#191970

言葉はミッドナイトブルーの文字から

幸せな日のこと

休みの日のことを思い出しながら、これを書いています。別に誰も読まないだろうから無駄に長い。もうずっと前のことから、昨日になってゆくことまで。

 

祝日。早起きができたので脈絡もなく水族館へ行くことに。乗ったことのない路線の電車に初めて乗る。見たことのない景色を見ると脳が活性化する!とか大昔に誰かが言ってたな、と思いながら電車に揺られていた。

水族館は回廊式になっていて、水槽の深度が上がっていくという仕組みだった。自分の作るミュージックビデオの素材になるだろうと思い、魚が泳いでいる様子を動画としてたくさん撮った。動画についてカメラマンとしての腕はないので、帰ってから確認して使えるか使えないかの判断をしようと思っていた。まずはその映像を使うための音楽を作らなければならないな、と思って帰り道は久しぶりにGarageBandを開く。夕陽が背の高いオフィスビルの窓ガラスに反射しているのを電車の中で見る。日の長さは少しずつ短くなっている。

帰ってから素材動画を見返してみると、やはり手ぶれが見られる。機材として使っているiPhoneもそんなに新しい物ではないので、手持ちで使える三脚みたいなやつが欲しいなーと思い、ジンバルを探す旅へと出た。

 

土曜日。少し、というよりだいぶ遠いところへ。用事がないと滅多に行かない街。前ここへ来たのは何年前だ?あの日の展覧会に訪れた私はたしかロリィタ服を着ていたから、もうずっと前のことだろう。

9月もそこそこ終わっているのにもかかわらず日差しは眩しく暑い。とりあえずモールに入ってまず昼ご飯を食べた。洋食屋さんに入るのは久しぶりだった。まさか頼んだビーフシチューにかさ増しでスパゲティが入っているとは思わなかった。

行きたかった店にちょこちょこ寄って、あれがいいだとかこれがいいだとか小声で話しながら歩く。コートが欲しいと思っているけれど、心の中のコンパスがグルグルと回って、結局何も選べない。当たり前のことだけど金は無限にあるわけではないし、優柔不断なときにする買い物は後になって気持ちが悪くなるから、諦めてしまうのがいい方法なのだと思っている。物欲とさよならしたいな…と思いながらまたいつもの街へと戻った。

 

ガシャポンがめちゃくちゃたくさん置いてある施設にここ最近頻繁に通っている。先週来たときはカービィコピー機能を表現したフィギュアを一回まわし、目当ての物ではなかったので二回目。同じやつ(デデデ大王のコピー)が出てめちゃくちゃ落ち込んだ。それを目の当たりにしていた恋人が、今日せっかくここまで来たけどまわそうか否か…と悩んでいる私を見て、おもむろに小銭入れを出した。ガシャポン一回分の100円玉を私に渡して、「回してみる?」と言った。「回す権利をくれるってこと?」と聞くと、「デデデが出たら、引き取ってあげる」そう言われて、ガシャポンを回した。

 

あれから何週間か過ぎて10月になった。残暑はまだまだ厳しく、半袖の人を見かけることも多い。私は重ね着が下手くそなので長袖を着ているけれど、正直言うとめちゃくちゃ暑い。早く涼しくなってくれたら好きな服もたくさん着られるのにな、と思っていた。

暑い中、キャラクターカフェのイベントが行われている街へ。指定されていた時間まで暇だったので繁華街のほうへ向かった。街全体で3日間にわたって行われているサーキットイベントが今日だったことを行きの電車の中でイベントのリストバンドをつけている人を見て思い出し、懐かしくなったので歩いてみることにした。

歩きながら、たくさんのライブハウスを通り過ぎる。タイムテーブルを遠目から見る。自分がまた好きなライブハウスに行けるようになるかはわからないけれど絶対にまたきっと必ず来るぞ、と思う。こんな状況下でライブハウスには潰れてほしくないのだけれど、なかなか支援できない自分が情けない。必ずしもしなきゃいけないってことではないのだけどね。気持ちだけあれば、それでいいのかもしれない。

 

帰り道、真っ暗になった景色の中にビルの照明がきらきらと光っているのを見る。人工的な明かりは、人がそこにいないと作り出されないから美しいのかもしれない。夜景も同じ原理だと思う。

最近の私はお金を使い過ぎだ。慎ましやかに生きなければ、と言いながらキャラクターミニマスコットを3つも買ってしまった。3人で一つだから、箱推しなら仕方ないか。

 

11月に入るか入らないかのタイミングで大好きな人からGoPro HERO10を誕生日プレゼントにもらう。その後カメラは大活躍することになる。

全体的に言うと月の始まりから終わりまでろくでもないメンタルだったけど、とりあえず今生きているので大丈夫だったということでしょう。

今どこに住んでいるのかもわからない友人と呼ぶにはなんとなく気恥ずかしい、古い関係の相手から結婚したこととコロナ禍で出産したことを報告された。古のアカウントを持っていてよかった、と思った瞬間だった。育児アカウントを持っているということで即フォローさせてもらったがSNSをダラ〜っと見るのが耐えられないタイプなので自分はたまにしか投稿を目にすることはないけれど、そんな中でも頑張っているんだなあ…ということが伝わってくるポストが多い。同じ歳で出来ることはこんなにも変わってくるのか、といつも思う。すごいなあ、世界はどんどん変わっていくなあ。私も頑張らなければ、とただひたすらに思いながら思うだけで実行ができない私なのであった。

 

気がついたら12月になっており、焦りを感じ始める。焦ったってもう遅いのに、焦るときはとことん焦るから嫌になる。懐かしい人が夢に出てきて心がかき乱されたりする朝もあったけど、なんとか今日も生きている。

今年の年末は忙しすぎる。人と会う機会がめちゃくちゃ多い。でもそれが嬉しくてたまらないから仕方がない。人と会うと喋りすぎて疲れるけれど、それは気持ちのいい疲れだから良い。

 

嗅いだことのある匂いがして、ふっと振り返る。親しかった誰かがレギュラーでつけていた香りなのだろうけど、誰のものであったかはもう思い出せない。匂いというものはその時々の情景まで巻き戻して見せてくるから好きじゃない。でも人らしい匂いを嗅ぐと安心できる。例えば好きな人のうなじの匂いとか。好きな人のものなんだから大体好きに決まっているけれどね。たまにこういう気持ちの悪いことを平気で言うから、簡単に気持ち悪がられるのは自分でもよくわかっている。

 

noteにて、クリープハイプのニューアルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」のライナーノーツを募集しているそうで、雪平蒼の名義で現在絶賛執筆中です。年内には書き上げるので、もしよかったらそちらもぜひよろしくお願いします。

 

もうすぐ一年が終わってしまうけど、それを追い抜くスピードで駆け抜けていくぞ。

また別で振り返りブログを書くかもしれないけれど、予定は未定。何があるかわからないしこの速度の毎日だと振り返る暇もない可能性もある。まあぼちぼちやります。

こんなところまで読んでくれたあなたへ、ありがとうね。いつも助けられています。今年の分、まだ少し頑張るね。約3,000文字の愛を込めて。