#191970

言葉はミッドナイトブルーの文字から

日曜日、疲労と充足感

曇り空の日曜日、庵野秀明展へ行く。知らない作品の方が多かったので、知らないことを知れて嬉しかった。現在に至るまで、庵野氏が触れてきた作品群や好きな作品それぞれのこと、そして庵野作品が出来上がるまでの過程を見せてくれていたのが良かった。また観たい映画や作品が増えた。やっぱりこういう展覧会は作品や監督のことを好きな人と一緒に回ると小さなトリビアを挟んでくれたり思い出のシーンを話し合えたりできて楽しいな〜と思った。出来上がった映像が各所で流れていて、ここに並べられている下書きがこんなヌルヌルと動く映像になってしまうのか…とディスプレイに見入ってしまう瞬間がたくさんあった。

順路の最後にあるギャラリーショップで、この展覧会に行こうと随分前に話をしていたときに恋人にすすめられて初めて"DAICON III"の映像を観たときに時代を感じないクオリティの高さにびっくりしたことを思い出しつつ、DAICON IIIのデザインの帆布のトートバッグをカゴへ。その他、ヱヴァンゲリヲンQのアクリルキーホルダー、Qの各シーンを切り出して並べたクリアファイル、[決定稿]と判子が押された"シンジのSDAT(スーパーデジタルオーディオテープ)"の設定資料をそのままポストカードサイズにしてしまったカードを購入。個人的にヱヴァンゲリヲンQはストーリー共にキーカラーも含めて一番好きなのでアクリルキーホルダーが用意されているのは嬉しかった。アクキーはいくらでも部屋に飾っておけるから良い。トートバッグは東京で開催されていたときに恋人が先に買っていたので結局私も買うことにした。こういう機会でお揃いの物が増えるのは面白いし楽しいし嬉しい。展覧会後に帰ってきてから会ったときに恋人が熱く話してくれていた"第3村"のジオラマなどはスペースの都合で割愛されていたようだけど、とても満足感の高い展覧会だった。また個人的にヱヴァンゲリヲン新劇場版を最初から観たいな〜とか、理解が深まったらテレビシリーズ→劇場版"Air/まごころを、君に"もちゃんと観たいな〜とか、いろいろ観た後に原点に返って"トップをねらえ!"もしっかり観ておきたいな〜とか、いろんな欲が湧いてきた。時間は有限だけど、ゆっくりでいいから暇なときを見つけてまたいろいろと鑑賞したい。

 

夏の旅の計画をうっすらと立てながら、こういうなんでもない時間が一番楽しかったりするよね、と言いながら笑い合っている時間が幸せだ。楽しいイベントを作って、少しずつ延命している感じ。言い方は悪いけど、こういう生き方だと近くの目標に向かって頑張れるから良いのかもしれないと思いながら長い帰り道の途中にいる。半分くらい帰ってきたところで足に疲れが溜まっていることがわかって少し安堵した。これで今日も風呂に入って寝るだけだ。明日からまた通常運転しながらやることをやる。普段の生活が送れるのは、こういう楽しい日の思い出があるからだなあとなんとなく思って快速電車に揺られながら帰るのであった。